大学に来て驚いたことは、爪を噛む人が多いこと。カレッジではなく大学生だからかもしれないけれど、いい歳した子供(そもそも大学生を子供と呼んでいいのかは微妙だけれど)が、爪を噛んでいるところを見るとなんとも言えない気持ちになる。
私は探偵まがいのことをするのが個人的に好きなので、人の手をよくみる。それは主に結婚指輪があるかどうかを見るための行為だったけれど、こちらに来てからはどれだけストレスを抱えているかの指針にもなった。時々いるのだ。本当に爪の半分ぐらいがなくて、切り口がギザギザしている人が。それを知ってどうするかというと全くどうもしないし、しゃべりもしないのだけれど、勝手に大丈夫かしらと心配している。見ていて痛々しい。
でも、爪を噛みたくなる気持ちがわからなくもない。学生生活はつらい。高校生の延長上のようなことをしている気分に陥る。前にも書いたけれど、成績は絶対に見られる項目なので、常に勉強をして良い点を取らなければと思ってしまう。それに、グループワークが多い授業もあるから、自分一人で何でもかんでもできるわけではない。ストレスがたまる人にはたまるだろう。
私にはリクルーターの人にいつも尋ねる質問がある。
「学校の授業で役に立ったものはありますか?」
答えは0−10%ほどというのが主。脱力したくなる。日本でこの答えが返ってくるのはなんとなく予想できる。けど、生活の6、7割を勉強に充てたところで結局のところ返ってくるのはほんの10%。爪を噛んでいる人は、そんなことをしてないで、開放的になった方がいいのかもしれないと思うレベルである。
学問と仕事が違うのは知っている。学校は教育を受けるところであるので、脳の使い方も、学ぶ目的も違う。だから勉強すること自体が使えないことだとは思っていない。ただ、それが計ることができる 指針であるからといって、就活の一つの標準にするのはいかがなものだろうか。
学生が爪を噛むことなく、単純に学ぶために学校へ行く日が来るといいのだけれど、まだまだ大学生の爪は短いままかもしれない。
2017年10月7日土曜日
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